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 MinaMaestro 2020年9月19日(土)更新

・・・・・ マッチレポート

Fリーグ2020-2021 ディビジョン1 開幕戦
三重県営サンアリーナ(RemoteーMatch)
2020年9月5日(土)14:02キックオフ
Y.S.C.C横浜 対 ペスカドーラ町田

・・・・・ 第2ピリオド(後半戦)

 点差は1点。後半開始早々に横浜が得点を奪うことが出来れば、彼らは確実に波に乗れる。逆に、町田がスコアを動かす事に成功したら、横浜の「心」に大きいダメージを与えることが出来る。



「さぁ、まだまだこれからだ!」と思った直後の失点というものは、非常に重い価値のあるものなのだ。







 結論、スコアは動くことなく時間が経過していく。後半がスタートしてから実に16分、ネットは揺れることなく、歓喜の叫びはこだますることなく、ボールはピッチ内での移動を続けていた。





 両チーム、素晴らしい場面は何度も創り出している。しかし、スコアは動かない。



 待ちに待った「追加点」は町田が奪う。36分、自陣右サイドで横浜選手二人がかりでのプレッシャーを掻い潜ったヴィニシウスが右サイドを駆け上がる。



 ゴール前ファーサイド、セグンドの位置にはフリーで走りこむ室田の姿が見える。
 ヴィニシウスが選んだゴールへの道のりは、右足での室田へのパス。



 しかし、横浜ディフェンスの足が伸びる。あと一歩、パスコースを遮った素晴らしいディフェンスだったが、ボールが選んだ「行き先」は、どんな時でも「その場所」を信じて走り続ける男の足元だった。



 ボールがゆっくりと金山友紀のもとへと向かっていく。彼はいつでも「そこ」にいる。「その場所」を信じ、常に本物の努力を続けている人なのだ。

 左足で合わせたボレーが横浜ネットの形を変える。「ゴール!!」
36分31秒、待望の追加点がスコアボードの数字を変える。



「突き放す」という言葉を使用しても良い、値千金のゴールを奪ったのは、43歳、ミスターペスカドーラ町田の金山友紀だ。【横浜2-4町田:36分31秒】



 時間のない横浜は得点を奪いに行かなければならない。前のめりになった「横浜の隙」を菅谷知寿は見逃さなかった。



 相手自陣内中央やや左、確実にディフェンスの裏を取った毛利元亮に菅谷からのパスが通る。毛利の目の前に見える風景は、ゴール、ゴレイロ、そして右サイドにフリーで走りこむヴィニシウスの姿だ。



 元亮は一瞬の迷いもなく、選択肢を決定する。それは、「自らの右足でネットの形を変えること」だった。



 強烈なシュートが横浜ネットの形をくの字に変える。絶対的な自信がなければ放てない、素晴らしいゴールに仲間たちの歓声がこだました。【横浜2-5町田:38分13秒】



・・・・・

 ペスカドーラ町田にとっての初陣は勝利という結論で幕を閉じた。勝ち点、得点、失点、すべての積み重ねが「行きつきたい場所」への要素になる。今試合では、大切なものをたくさん手に入れることが出来たと言えるだろう。

 次節の対戦相手は、ボルクバレット北九州。もちろん強敵だ。2020年9月19日(土)、ホーム町田市立総合体育館にて13時キックオフ。

「勝て! ペスカドーラ町田!」

・・・・・ 文・構成 早川治

第1ピリオド(前半戦)マッチレポートはこちら

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