2017年10月25日(水)
第96回全国高等学校サッカー選手権大会 都立東久留米総合高校対都立狛江高校
マッチレポート
第96回全国高等学校サッカー選手権大会 東京都大会2次予選Aブロック2回戦
都立東久留米総合高校 対 都立狛江高校
2017年10月22日(日)10時キックオフ
会場 都立東久留米総合高校グラウンド
試合形式 80分 延長20分 以後PK戦
天候 雨 気温 18.1℃ 湿度 100% 風 北北西4m
前半 都立東久留米総合 1-0 都立狛江
後半 1-1
合計 都立東久留米総合 2-1 都立狛江
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超大型で非常に強い「台風21号」北上の影響を受け、大雨の中での開催となった東久留米対狛江戦。雨水は天然芝を覆い隠し、ドリブルはおろか、キックをすることも困難な状況の中、キックオフを告げるホイッスルが鳴り響く。
「前半戦」
東久留米6番三浦聖のキックオフが試合の幕開けを告げる。このピッチ状況の中で細かいパス回しやバックパスを行うことは出来ない。シンプルな前方へのフィードで如何に結果へと繋げることが出来るのか?
「スペースだ!!」齋藤監督の檄が飛ぶ。
東久留米が押し込む形で試合は進んでいく。しかし、狛江選手たちの身体を張った守備やゴールキーパー石崎雅也のファインセーブが東久留米の先制弾を許さない。
対する狛江もシンプルな攻撃で東久留米ゴールへと向かう。7番米山龍成を中心とした攻撃で東久留米ゴールへと向かうが、東久留米ディフェンス陣も堅守できっかけを与えない。
環境は劣悪な状況の部類に入る。負ければ終わりのトーナメント方式というプレッシャーが選手たちに大きなプレッシャーを与える中、先制点を奪ったのは東久留米だった。
31分、ピッチ状況を理解しているからこそ出来るテクニカルなプレーからゴールシーンが生まれる。東久留米19番渡辺倫太朗が水浸しのピッチからボールをすくい上げる。
渡辺からのピンポイントパスに合わせたのは、東久留米のダイナモ、7番小野寺竜也。背後から来るボールに巧みな左足ボレーで合わせた小野寺のシュートが狛江ゴールに突き刺さった。
前半スコア 【東久留米1対0狛江】
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「後半戦」
雨脚は強まるばかりだ。両チーム共に行うべきことは「シンプルな攻撃」という状況が続く中、狛江の地道な守備、そして諦めることなく続けられた前線へのフィードが結果を引き寄せる。
76分、東久留米ペナルティーエリア内で主審のホイッスルが激しく空気を揺らす。ペナルティー内で倒れる東久留米選手と狛江選手の横を通り過ぎながら、レフェリーが指差したのはペナルティースポットだった。
残り時間4分。土壇場で得たPKのキッカーとしてボールの前に立つのは、7番キャプテンの米山龍成。
水しぶきがキッカー自身の顔にまでかかる環境の中でも米山の熱い想いはボールに伝わった。米山の右足を離れたボールが東久留米ゴールへと吸い込まれていく。
待ちに待った同点弾に狛江選手たちが吠える。反撃の狼煙を上げ、追加点を奪いにいきたい狛江だったが、40分に東久留米の小野寺と3番ディフェンスの齋藤巧が魅せる。
狛江陣内左サイドで得たフリーキックの場面、キッカー小野寺のキックが狛江ゴール前へと向かう。
マークを振りほどき、完全に空中戦を制した齋藤のヘディングシュートが狛江ゴールネットの形を変えた。「2対1」。後半終了間際のゴールに、今度は東久留米サポーターたちが吠える。
残されたロスタイムは2分。最後の最後までゴールへと向かい続けた狛江だったが、スコアは動くことなく、主審のホイッスルが試合終了の瞬間を告げた。
後半スコア 【東久留米2-1狛江】
合計スコア 【東久留米2-1狛江】
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初戦同様、厳しい試合をものにした東久留米がまたひとつ駒を進める。
「西が丘への切符」を手に入れられるチームは「8チーム」のみ。齋藤東久留米は、「西が丘に置いてきてしまった忘れ物」を取りに行くことが出来るのか?
3回戦の会場は都立東久留米総合高校グラウンド。2017年10月29日(日)午前10時キックオフ。対戦相手は強敵東京朝鮮中高級学校だ。
写真 笠井亨(かさいとおる)早川治(はやかわおさむ)
記事 早川治(はやかわおさむ)
オフィスオサムは、フリーライター早川治(はやかわおさむ)が運営するオフィスです。
2015シーズンより、Fリーグ(日本フットサルトップリーグ)ペスカドーラ町田オフィシャルライターとして記事を書かせて頂くことになりました。
Fリーグ記事も宜しくお願いいたします。
執筆した記事はペスカドーラ町田オフィシャルページ内に掲載されております。
各試合の結果詳細をご覧ください。
オフィスオサムは都立東久留米総合高校を応援しています。
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