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 MinaMaestro 2020年10月28日(水)更新

・・・・・ マッチレポート

Fリーグ2020-2021 ディビジョン1
町田市立総合体育館(RemoteーMatch)
2020年9月19日(土)13:00キックオフ
ペスカドーラ町田 対 ボルクバレット北九州

・・・・・ 第2ピリオド(後半戦)

 前半終了間際の同点弾は北九州に大きな勢いを与えた。北九州が後半早い時間帯に逆転ゴールを決めることが出来れば、流れは大きく変わる可能性が高い。

 メンタル(精神面・心の持ちよう)との戦いというものは、人間にとっての性だ。どんなに強いメンタルを持っている人間がいても、フットサルはチームで行うスポーツ。ひとつの綻びが「大切なかたち」を崩してしまう。



 しかし、Fリーグを代表する二人のプレイヤーが「嫌な雰囲気」を払拭する。

 先ずは室田が魅せる。相手陣内右サイド、一度はカットされたこぼれ球が室田の足元へと向かっていく。ここで信じられないようなプレーをするのが室田だ。



 室田の前には二人のディフェンダーがいる。3メートル以内のスペースに大人が3人立っている状況。けれども、彼の右足を離れたボールは、するすると相手の股下を抜けていく。



 あとはストライカーの出番だ。クレパウジ・ヴィニシウスの狙いすました左足のシュートが北九州ゴールへと突き刺さる。「ゴール、ゴール、ゴール!!」

 23分18秒、再度スコアを動かしたのはペスカドーラ町田だった。【町田3-2北九州:23分18秒】


 
 ヴィニシウスの勢いは止まらない。貴重な追加点から4分、甲斐稜人からのワンツーで左サイドを突破したヴィニシウスのシュートが北九州ゴールネットを揺らす。【町田4-2北九州:28分06秒】



 フットサルにおいて「2点差」という点差は大きなリードとは言えない。残り時間はまだ10分程度ある。北九州は通常の攻撃でも得点チャンスを創り出すことは出来たかもしれない。

 しかし、ここで北九州が選んだ攻撃方法は「パワープレー」での追撃。けれども、先に結果を手に入れたのは町田だった。



 金山友紀の激しいプレッシャー、そして室田の挟み込みでボール奪取に成功すると、最後は室田が狙いすました右足のシュートで貴重な5点目をスコアボードに点灯させる。【町田5-2北九州:32分29秒】





 残り時間が無くなっていく。もちろん北九州は最後の最後まで攻撃の手を緩めない。

 37分18秒、町田陣内右サイドから長坪優希、米村尚也、田村研人、樋口岳志と繋ぎ、ボールはスムーズに左サイドまで移動していく。フィニッシュは右サイドの死角から走りこんできたクシヤマ・イザケの左足。残り時間2分42秒。まだ時間は十分残っている。【町田5-3北九州:37分18秒】



「大丈夫。まだいける。これからだ」そう思った矢先。歓喜の瞬間から僅か41秒後。またもやゴールを奪ったのはヴィニシウスだった。

 北九州のパワープレー、シュート性のボールがゴール前で待つ長坪のもとへと向かってくる。もしも、長坪の右足の方が一瞬早くボールに触れていれば、町田ネットが揺れる可能性は十分にあった。しかし、ボールは小野寺のファインセーブ後、ヴィニシウスの足元へと転がっていく。

 じっと、ボールを見つめるヴィニシウス。彼の目線に映っているものは、ピッチとボールのみ。北九州ゴールのことは一度も見ていない。



 彼の左足は綺麗なフォームを描き、北九州ゴールへとボールを誘導する。無人のゴールにボールは吸い込まれていった。【町田6-3北九州:37分59秒】

・・・・・

 11月1日(日)、いよいよサポーターのもとでのプレーが再開される。誰もが待ちわびた大切なスタートだ。場所は町田市立総合体育館。Y.S.C.C.横浜をホームに迎えての今季第6戦目。もちろん、手に入れるべきものは勝利の2文字のみ。

「勝て! ペスカドーラ町田!」



写真 橋本健
文・構成 早川治
 
◆ペスカドーラ町田 開幕戦(2020年9月5日):Y.S.C.C.横浜戦はこちらから。
◆ペスカドーラ町田 第2戦(2020年9月19日):ボルクバレット北九州戦はこちらから。
◆トルエーラ柏対広島エフ・ドゥ戦はこちらから。
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