２０１５年8月11日（火）

指導者の質

　酷暑お見舞い申し上げます。皆様お元気ですか？　大変ご無沙汰しております。
僕は元気です。が、「今までの人生で一番忙しいなぁ・・・」と思っていた時よりも、今の方が確実に忙しい日々が続いております。それは日を追うごとに勢いを増している気がする。
忙しいから時間に追われる。すると、「いらいら」したり、胃が「きりきり」する。時には愛犬まろちゃん（ミニチュアダックスの女の子）にも「うるさーい！！」とか言っちゃう。怒鳴った僕に対し、まろはお尻をぶりぶり振りながら離れていき、遠くで僕に向かって力強く吠える。「ふん、ここまでおいで～だ。ワンワン！！」
鋭い空気の震えが耳に突き刺さる。遠くでチョコレート色のかわいい尻尾が左右に揺れている。

とは言っても、大人の「忙しい」というのは大抵仕事か家庭、そしてその両立によるものが大半だと思われるので（僕の場合はそれです）有難く、嬉しいことではあります。ですから文句とかは無いのですが、更新が出来なくて寂しいという気持ちはあります。それと、愛する母校の試合を観に行けなくなっているのも寂しいです。ですが、仕方ないですね。そんな時もあります。

さて、忙しい忙しいとか言いながらも、僕は「休みをきちんと取る派」であり、「定時を目指して働き、無駄な残業をしない派」です。先週２連休が取れたので、久々に指導の現場に行ってきました。取材ではなく、自分が指導をする為にです。
もう２０年も前になるけれど、僕は母校都立久留米高校の女子サッカー部（現都立東久留米総合高校）の監督をしていた。その時に出会った私立吉祥女子中学・高等学校サッカー部監督の楢原宏一氏に今でも声をかけてもらい、指導の現場に立たせてもらっています。今回は尾瀬レディースカップという試合合宿の高校生部門に行ってきました。

世の中には様々な指導者がいる。自分の知識のみや狭い世界での会話や観察で結論を出し、それを伝えてしまう指導者。過去の栄光の記憶に頼った指導を続けてしまう指導者。日々弛まぬ研究を続け、机上の理論を現実の世界で試し、トレーニングと試合を繰り返す。選手と話し合い、「今、このチームには何が必要なのか？」を考え、更なる高みを求めていく指導者。





僕が思う「たちの悪い指導者」は、①自分が一番解っていると勘違いしている人（まぁ、自信の無い人に教わりたくはないけれど）②押しつけの指導をする人（子供だっていろいろ考えて生きている。だから、「その子」は何を考えているのか？　を理解しようとする努力が不可欠なのに、それをしない人）③言葉づかいの悪い人（「てめぇ～、何やってんだ～、このやろぉ～！！」とか、とにかく品の無い人。親を見て子は育つと言いますよね。厳しく言わなきゃいけない時はあるけれど、言葉の選択肢はたくさんあると思う）④だらしない格好等をしている人（「指導者は見本」なんだから、自分のことをしっかりと管理して、選手から「コーチはいつも格好いいなぁ」とか「素敵だなぁ、ああいう風になりたいなぁ」と思ってもらえるようにする努力が必要だと思う。そう思いません？）

書き出すときりがないのでやめるけど、自分の管理も出来ない指導者が「未来を背負う若者」に指導する資格なんてないと思う。因みに上記大会で「そういう指導者がいた」と書いている訳ではありません。いろいろな現場で相変わらず見かけるので（会社にいく途中、赤信号で止まっている時に見かけた小学校で行われていた試合での一コマとか）、つい書いてしまったという訳です。

久々に書いたら長くなってしまいました。今日のトップ写真、ペスカドーラ町田の岡山孝介氏は素晴らしい指導者です。僕もいつもいろいろと教えてもらっています。
僕は思うのだけれど、やっぱり良い指導者に共通して言えることは、謙遜ではなく、「いや、私なんて大したことはない。世の中には素晴らしい指導者がたくさんいる。けれども、『大したことない』指導者に教わる選手たちはどうなってしまうのか？　だから、私は更なる研究を続けていく。もっと良い何かを伝えることが出来るようになる為に。」という気持ちを持っている人だと思う。

それではまたです！！

追伸　いよいよ高校選手権です。少しずつでも記事に出来る様頑張りたいと思います。

追伸　「まろちゃんは元気か？」と言って頂けることがしばしばあるので、最近の彼女（５月撮影ですが・・・。最近じゃないじゃん！！）を載せます。１２歳になり、怒りっぽくなりました。散歩は相変わらずたくさんしています。食欲旺盛です。