2015年10月14日(水)
第94回全国高等学校サッカー選手権大会東京都大会2次予選の話 その2と50周年記念式典の話
月日が経つのは本当に早いもので、2015年10月17日(土)、18日(日)は高校サッカー選手権大会東京都大会ベスト4進出をかけた戦いが各地で繰り広げられます。
僕の母校都立東久留米総合高校は、私立保善高校と「西が丘への切符」をかけた戦いに臨みます。詳細は、久々に更新した右上告知スペースをご確認ください。
18日、どうにかして取材に行きたいと思います。素晴らしい試合を楽しみにしています。頑張れ!! 高校生!!
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50周年記念式典の話
2015年10月12日(月祝)、東久留米市成美教育文化会館にて都立久留米高校サッカー部・都立東久留米総合高校サッカー部のOB・OG会が開催されました。今日のトップ写真はその時の集合写真です。(写真をクリックし、開いた画面の画像は、JPEGというもので保存が出来ます。2Lというサイズで印刷すると丁度良い集合写真のサイズになります。是非ご利用ください)
都立久留米高校は、統廃合の関係で学校名が都立東久留米総合高校に変わっていますが、場所は当時久留米高校があった場所にあり、「久留米」からの歴史は引き継がれています。という訳で僕の母校は都立久留米高校であり、都立東久留米総合高校でもある訳です。その母校が創立50周年を迎えたので、今回の式典が行われました。
前身となる久留米高校のあだ名は、「クルコー」だったと思う。もしくは「クルメ」。現在の東久留米総合高校は、「クルソー」が一般的なようです。どうしても僕は「クルメ」って言っちゃうけど。そういえば、「クルメソウゴウ」って言っている方が結構いますが、正しくは「ヒガシクルメソウゴウ」です。ご注意くださいませ。あっ!! それも略してんのかなぁ。ふっ。どうでもいいか。呼びたい呼び方で呼び、生きたいように生きろ!! それでこそ人生は面白い。うんうん。ライフイズビューティフルです。万歳。
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50周年を迎えることが出来たって、本当にすごいことだと思う。様々な準備を行って頂いた方々は本当に大変だったと思いますが、素晴らしい会でした。心から感謝申し上げます。
書き出すといくらでも書けるけれど、僕もある程度文字制限を決めているので、今回強く思ったことをひとつ書きたいと思います。
僕が大学生の頃、サッカーの勉強をする為に生まれて初めて海外に行った場所はドイツでした。バイエルンミュンヘンとTSV1860ミュンヘン。ビールが美味しかったです。ヴァイツェン万歳。アインスビアービッテ。ダンケシェーン。シュベクトグーッド!!(ビールひとつください。有難う。お~いしぃ~!! だったと思います)
それではまたです!!
嘘です。こんな話がしたかったのではありません。たまには冗談も必要です。冗談が本当に上手な24期の久野さんをお手本に頑張っていきたいと思います。
さて、本題です。記念式典の後、僕は24期、25期の先輩方と同期(26期)のソウルフレンズと共に東久留米のバーに行きました。店舗名は「Dining Bar OHANA」です。素敵なスタッフがいる、素敵なバーでした。機会があれば是非行ってみてください。
僕たちは24期の平塚氏が事前に予約を取っておいてくださったので、スムーズな2次会が出来ました。感謝ばかりです。平塚さん、有難うございました!!
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会が行われている時、ふと、ドイツのバルでお酒を飲んでいた時の記憶が僕の脳を支配した。ボールを共に蹴り終わり、一緒にお酒を飲んでいたドイツ人が僕に話をしてくれたシーンだ。
「オサム、ここの酒は上手いだろう? ボールを蹴った後ってことは大きな要素だ。でもな、それだけじゃないんだよ。ここはウィンナーも抜群なんだ。ほら、食べてごらん」
「俺たちは試合が終わったら、いつもこの店に来るんだ。勝っても負けてもね。いつも全力で戦っているから、いつでも試合後の酒はうまい。自分たちへのご褒美さ。まぁ、近くに他の店があんまり無いってのも理由だけどね」
「おいっ!! そういうこと言うなよ!!」店主が笑いながら大声で叫ぶ。
「はっはっは~。冗談だよ、冗談」
僕はドイツ語が話せないから、もちろん通訳が話を伝えてくれた。男は話を続ける。
「ここのマスターは1860ミュンヘンのユースチームで一緒だったんだ。かなり上手かったけど、プロにはなれなかった。ブンデスリーガは特別だからね。皆がなれる訳じゃない」
「でも彼と俺のチームメイトは何人かプロになった。今でもリーガで戦っているやつもいる。そんなスター選手もこの店に来るんだ。店主は本当にいいやつだからな」
「店主が旧友ってことは大きなポイントだ。でもな、やっぱり地元の人間は地元にお金を落とすべきなんだよ。いやらしい話じゃない。お金を落とすから、チケットを買ってくれって言ってる訳じゃないんだ」
「地元を愛しているから、年をとっても地元で暮らすんだ。辛いアウェイ戦を終え、ホームに戻ってくれば、懐かしい香りがする大地で努力を続けている仲間がいる店で一杯やれる。最高だろう?」
僕は頷く。
「人には皆それぞれの個性がある。自分に合ったものを見つけ、それを伸ばす。それが大切なんだ。店主はバルを運営するのが向いてたんだろうね」
「その大地で育ち、その大地で老い、新たなプレイヤーたちの活躍を見ながら老人たちはゆっくりと目を閉じるんだ。そういう人間が積み重ねていった歴史と伝統がこの町、そしてこのクラブにはある。俺のじいちゃんはまだボール蹴ってるぜ。オーバーエイティだ。まだまだ黄昏時はこないやな。はっはっは」
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以下は、前回ペスカドーラ町田の試合で書いた記事の一部だ。
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ホームの雰囲気は格別だ。敵地で記念すべき200試合出場を決めたNO10ボラとNO7金山友紀の表彰式が改めて行われると、ピッチに立つ二人の頭上からは、暖かな拍手の雨が降り注いだ。
心からそのチームを愛し、その大地で成長を続けている人々が集まり、戦士たちを応援してくれる場所、それがホームだ。若手はいつしかベテランとなり、まだ見ぬ人が、この黄色のユニフォームを着てピッチに立つ日がやってくる。走り続ける人がいる限り、その循環は繰り返されていく。
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素晴らしい先輩方のお蔭で僕は都立久留米高校サッカー部の一員になれた。そのチームが存続し続けていたからそこに入れたんだ。
いつまでも変わらぬ応援を続けていれば、まだ見ぬ新たな命がその歴史を紡いでいってくれることだろう。僕はこれからもずっと応援を続けていく。これからも楽しみだ。
写真・記事 早川治(はやかわおさむ)